創業350年 金魚卸 金魚坂あれこれ

 

いらっしゃませ。
金魚坂の女将でございます。
金魚、錦鯉の卸問屋の商いは私で7代目。
多くのお客さまにご愛用いただいており感謝いたしております。
お店にはたくさん金魚がおりますので、みなさんお楽しみに。
釣りをしたりすくいをしたり
お食事をしたりコーヒーを飲んだりして
長いお時間お休みになるつもりでお立ち寄りくださいませ。

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金魚坂の歴史

"ランチュウ品評会"番付表

明治22年、吉田晴亮商店・4代目吉田新之助氏が勧進元となっておこなわれた金魚の品評会での番付表です。


横綱以下、前頭までランチュウの傑作がずらりと居並び、
当時の金魚の品評会 がさかんであったことをうかがわせます。
いずれにしても江戸時代から金魚や鯉などを飼うことは、大名や旗本のぜいたくな趣味であったのでしょう。

品評会のあらまし
らんちゅうの愛好家が集う品評会は、だいたい十月から十一月に行われる。
秋はらんちゅうが最も美しく映える季節で、春に開催される春季大会は、
通常、明け二歳魚と親魚の二部門だけで行われる。
品評会での審査は、大型の白いタライに入れられた魚を
複数の審査員によって評価し、投票によって順位を決めるのが一般的だ。


また、品評会の歴史の古さを物語っているのがその順位表。
大相撲の番付にならって順位が決められている。
ところで、順意表のトップは大関。


なぜ横綱がいないのだろうか。
これは「品評会で一番の優勝魚とはいえ、その品評会当日のトップであり、
絶対的なトップではない」という意味が込められている。


だから、入賞したといって有頂天にならず、冷静に受け止めなくてはならない。
らんちゅう飼育は、奥ゆかしい日本伝統の粋な趣味の世界。
あまり愛魚への評価にこだわらず、らんちゅうの美しさ、
華麗さを純粋に楽しむ気持ち が最も大切なのである。